バリューブリッジの自動生成

研究概要

企業内外での部門間の連携を効率化するための,思考ツールとその支援用AIを開発しています.

背景と目的

新しい価値の創出には,企業内外での部門間の垣根を越えた連携が必要不可欠と言われています.しかし,開発部門の担当者が社会的価値から着想を得るということや,マーケティング部門の担当者が技術に対して深い理解を得るということは困難です.この課題に対し,部門間の橋渡しとなる思考ツールとしてVBridge(バリュー・ブリッジ)が提案されています.しかし,その作成にはVBridgeの作成経験が豊富なファシリテーターの補助が必要です.

アプローチ

誰もが簡単にVBridgeを作成できるようにするために,本研究では,VBridgeの作成を支援するAIの開発を進めています.具体的には,VBridgeの構成要素である,要素技術や社会的価値を,LLM(ChatGPT)を用いて技術文書から自動抽出する手法を開発しました.

開発したカスタムGPT

VBridgeGPT
技術文書を解析し,要素技術,解決したい課題,実現したい社会的価値を抽出し,その因果関係のグラフ構造をJSON形式で出力する

DirectedGraphGPT
生成されたJSON形式のデータから因果グラフを描画する

※カスタムGPTの利用には「ChatGPT Plus」への加入が必要かもしれません.​​​​​

 

使い方
利用者アンケート

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文献情報
  • 渡邊 孔太,田口 亮,LLMを用いた技術文書からの技術-価値表現の抽出,3Win5-93,人工知能学会全国大会(2025)